こんにちはインドで駐在員をしています、おさむです。
このブログでは英会話、海外生活の情報について配信しています。
ご相談頂きました。
- 英語を話したい
- でも英語を身に付けのって大変そう
- 英語を効果的に身に付ける方法を知りたい
以上のような悩みの解決方法を、この記事で解説します。
現在の筆者の英会話力
- 自分が言いたいことは100%相手に伝えることができる
- インド生活で英語が伝わらず困ったことはないです
- 初めて会った海外の方と問題なくコミュニケーションが取れます
この記事は、こんな方にオススメです。
- 英会話を始めたいと考えている方
- 英会話初心者
- 英会話に伸び悩んでいる方
この記事を書く理由は、
- 1人でも多くの方に英語を話せるようになって欲しい
- 効率良く英語を話せるようになって欲しい
- 英会話って難しくない、楽しいということを共有したい
- 日本人が目指すべきは、“グローバル英語”であることを共有したい
みなさんが、この記事を読み終わった後に、
「英語で会話するのって簡単じゃん!!」
って思って頂けたら幸いです。
そして英会話上達の参考にして頂けたら嬉しく思います。
英会話学習の1つのブレイクスルーの考え方としてご活用ください。
英会話学習に対する考え方を変える
日本人の完璧主義なところが、英会話習得を遅れせているのではないでしょうか?
「ネイティブと同じ発音じゃないとダメ」
「ネイティブと同じ表現(慣用句)を使わないとダメ」
その考え方が、英会話学習の間口を狭め、学習の継続を阻んでいるのではないでしょうか?
もう少し気楽に英会話学習に取り組む考え方を紹介します。
- グローバルイングリッシュという選択肢
- 英語=コミュニケーションの道具
- 日本人にはグローバルイングリッシュが合っている
それでは順番に解説します。
グルーバルイングリッシュという選択肢
いま世界で英語を話す人はおよそ20億人いるといわれています。
- その内の3億人が母語を英語としたネイティブスピーカー
- 17億人が英語を母語としない非ネイティブスピーカー
圧倒的に非ネイティブスピーカーの方が多いことが理解できると思います。
非ネイティブスピーカーが話す英語は、グローバルイングリッシュと言われています。
英語を話す人の85%が使うグローバルイングリッシュを学ぶという選択肢もあってはいいのではないでしょうか?
●英語人口の割合
ENL : English as Native Language(母語が英語)3億人
アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダなど
ESL : English as Second Language(第二言語が英語)7億人
インド、トルコ、フィリピン、マレーシアなど
EIL : English as International Language(国際語としての英語)10億人
日本、韓国、中国など
出典:「国際言語環境の認識と対応」本名信行 共著
英語=コミュニケーションの道具
グローバルイングリッシュでは、「英語=コミュニケーションの道具」と考えています。
上記でお伝えした通り世界の英語人口の85%は非ネイティブスピーカーです。
これだけ多人種で使用されているのだから発音やアクセンが多様化するのはあたりまえです。
「流暢に綺麗に話すではなく、英語を使って言いたいことをしっかり伝えることが重要」
これがグローバルイングリッシュの考え方です。
英語は「言いたいことをしっかり伝えるための道具」です。
日本人にはグローバルイングリッシュが合っている
私は過去に5名の外国人講師から英会話レッスンを受講した経験があります。
5名の内4名はネイティブスピーカー、1名は非ネイティブスピーカーでした。
私はネイティブ、非ネイティブどちらの講師からもレッスンを受けた経験があります。
●ネイティブスピーカーのレッスン
- レジュメを使ったロールプレイが中心
- イディオム(慣用語)を使った例文作り
- 仮定法を使った例文作り
イディオムや仮定法を使った表現がとても難しかったなという印象です。
結局どれも覚えていません。
●非ネイティブスピーカーのレッスン
- フリートーク中心
- スモールトーク(世間話・雑談)
- 受講生によるプレゼンテーション(当番制)
プレゼンテーションで英語力を鍛えられました。
プレゼンテーションをうまく行うために、分かりやすく、シンプル、ロジカルな原稿を書いて声に出して練習したことを覚えています。
●非ネイティブスピーカーのレッスンが良かった点
- 自分で英作文を考えた
- 英作文は自分が話せる単語、文法を中心に構成した
- プレゼンテーションに質疑応答があった
自分に合っていたのは、非ネイティブスピーカーからのレッスンでした。
彼は常々「英語はツール」と言っていました。
そして我々受講生の話をよく聞いてくれました。
ロールプレイではなく、自分が言いたいことを話す環境を彼は整えてくれました。
なぜグローバルイングリッシュが日本人に合っているのか?
なぜグローバルイングリッシュが日本人に合っているのかを解説します。
- 言語習得難易度からの見た日本の立ち位置
- グローバルイングリッシュの考え方をインドから学ぶ
- インド英語学習法はシンプルで合理的な考え方がヒントになる
それでは順番に紹介します。
言語習得難易度からの見た日本の立ち位置
米国務省が英語を母語とする者が、他の言語を習得するまでの期間を元に各言語の習得難易度をまとめました。調査方法と調査結果を下記で紹介します。
●調査対象者・勉強方法
- 平均年齢40歳程度
- 英語のネイティブスピーカー
- 正規の言語教育を受ける優れた適性がある
- 外国語に関する知識を有している
- 調査対象者は優秀な人々
- 週に25時間のペースで6名以下の少人数クラスで勉強
- さらに毎日3-4時間の個人学習を続けた
彼らが、日常的・専門的コミュニケーションにほとんど不自由がない程度まで達成するのに要した学習期間をまとめた結果が下記の通りです。
カテゴリー1:英語と密接に関連する言語 22-23週(575-600時間)
- アフリカーンス語
- デンマーク語
- オランダ語
- フランス語
- イタリア語など
カテゴリー2:英語と大きな言語的・文化的違いを有する言語 44週(1100時間)
- アルバニア語
- アムハラ語
- モンゴル語
- ネパール語
- ロシア語など
カテゴリー3:英語のネイティブスピーカーにとって極めて困難な言語 88週(2200時間)
- アラビア語
- 広東語
- 北京語
- 韓国語
- 日本語
出典:米国務省調査(Language Learning Difficulty for English Speakers)
英語と日本語は掛け離れ言語であることが、ご理解頂けると思います。
日本語習得には、米国の優秀な方が取り組んでも習得までに2200時間が必要です。
単純に反対の場合を考えれば、ネイティブ英語習得がどれほど大変かがわかると思います。
グローバルイングリッシュの考え方をインドから学ぶ
「国別英語話者数ランキング」によると、インド英語はアメリカ英語の次に話す人口が多いそうです。
非ネイティブという点では日本人もインド人も同じです。
しかしインド の方の方が日本人より、実用的に英語を使えているようです。
同じ非ネイティブとして、インド の方から実用的に英語を使う術を学べるのではないでしょうか?
私は3年近くインドで生活をしていますが、彼らの英会話スキルはかなり高いと感じています。インド 人スタッフ間の日常会話はほぼ英語です。
インド英語学習法はシンプルで合理的な考え方がヒントになる
インド 人の方は、「英語=コミュニケーションの道具」と英語を捉えています。
シンプルな表現で会話をすることに重きを置いています。
●インド 英語の特徴
- 知っている英語を使えばいい
- 分かりやすく・シンプル・ロジカルに話す
- 「主語」+「動詞」+「補足情報」が基本
- 意思の疎通が大事
- 綺麗な発音で話すことに重きを置かない
- 文で話すことを意識している
実際に普段、インド人スタッフと英語で会話をして気になる点は特にありません。
いわゆるヒングリッシュ独自の発音やアクセントは人によってはありますが、会話が成立しないことはないです。
「英語=コミュニケーションの道具」という英語の役割は果たされています。
まとめ:グローバルイングリッシュという選択肢
この記事を書こくきっかけは、『英語は「インド式」で学べ!』安田正 著の存在を知ったためです。
自分が体験したことと、本の内容が一致した点、
またフッと「肩の荷が下りる」感覚がありました(ネイティブを目指さなくてもいい)。
そんな思いがあり、みなさんにその思いを共有したいと思い記事を書きました。
グローバルイングリッシュの考え方:「英語=コミュニケーションの道具」
私は英語を難しく捉えずにシンプルに表現することが、英会話上達のコツだと考えています。
これまで英語学習で挫折してきた方や、英語に苦手意識を持っている方に参考としていただけたら幸いです。
●英会話スキル上達のコツ
- 英語=コミュニケーションの道具
- 知っている英語で会話をする
- 英語で会話ができたことに喜びを感じる
- その喜びを英語学習へつなげる(新しい表現を覚える)
- また英語で会話をする
私はシンプルに上記の方法で、英会話スキルを伸ばしました。
非ネイティブスピーカーが多いインドへ赴任したことは、私にとってアドバンテージがあったと思います。おかげで英会話スキルを伸ばすことができています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
参考書籍
『英語は「インド式」で学べ!』安田正 著
- 日本では英語を勉強しても90%以上の人が英語を話せません
- それに対しインドは約20年間で英語人口を10倍に増しました
- そこから学ぶべきことがあるのではないか?
- インド人が急速に英語力を伸ばした秘訣は
- 「ネイティブ的に正しい英語」を身に付けるのではなく
- 「自分の言いたいことが相手に伝わる英語」
- 「世界中の非ネイティブに通じる英語」を目指したから
同じ非ネイティブスピーカーである日本人に参考となる1冊です。
「インド式英語学習法」をもとに、日本人の脳に最も適した学習方法を提案しています。
- 「Sound」「Find」「Give」の3つの動詞だけで簡単に英文が作れる
- 前置詞は「at」「with」の2つだけ覚えればOK
- 「単語」「文法」「発音」などの暗記は必要ない
- かっこよく堂々と話す7つのコツを覚える
著者の安田正さんは、その他にもコミュニケーションに関する書籍を何冊も発表されています。コミュニケーションのプロが考えた英語学習方法は目から鱗な内容です。
ぜひ英会話学習の参考にして頂きたい1冊です。
●その他参考にしたい安田正さんの書籍
「超一流の雑談力」、「できる人はこっそり使っている!人を動かす20の質問力」は、私の駐在生活でかなり役立っています。
2つの書籍から学んだことを、実生活で活用している例が現地スタッフとのスモールトークでの会話です。
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