2024年4月更新
Yahooニュースにこんな記事が掲載されていました。
「まさかここまでとは」 …インドに来て3年、34歳商社マンが年収1200万円でも「1日も早く帰りたい」ワケ
といった衝撃的なタイトル記事です。
- 著者は世界30ヶ国を旅しており、インドを「世界で最もカオスな国」と断言している
- インド赴任中の34歳商社マンである森川さんのインドでの奮闘ぶりが書かれています
- 森川さんの年収は1200万円、それでも「1日も早く帰りたい」ワケは?
現役のインド駐在員である私がこの記事を読んで感じたことを紹介します。これからインドへ赴任される方の参考になれば幸いです。
- 2011年、初めてインドへ出張する
- その後、複数回インドへ出張を繰り返す
- 2019年、インド・グルガオンへ赴任することに…
私は、インドでの生活歴は5年を超えます。また過去10年近くのインドの変化を目の当たりにしています。その経験をもとにこの記事を書いています。これからインドへ赴任される方の参考になれば幸いです。
インドの基本情報・駐在生活について
まずはインドでの駐在生活について以下の3つを紹介します。
- インドの基本情報について
- インドの物価について
- インド駐在員の年収は?
それでは順番に紹介します。
インドの基本情報について
まずはじめにインドの基本情報を紹介します。
面積 | 328万7,469平方キロメートル 世界で 7 番目に広く、日本の国土面積の約 8.7 倍に相当します |
人口 | 14億2860万人 世界1位 |
首都 | ニューデリー(New Delhi) |
民族 | インド・アーリヤ族、ドラビダ族、モンゴロイド族等 |
言語 | 英語、連邦公用語はヒンディー語、他に憲法で公認されている州の言語が21言語 |
宗教 | ヒンドゥー教徒79.8%、イスラム教徒14.2%、キリスト教徒2.3%、シク教徒1.7%、仏教徒0.7%、ジャイナ教徒0.4% |
識字率 | 73.00% |
日本との時差 | 3.5時間 インド 0:00 / 日本 3:30 |
日本との時差は3.5時間です。少ないように思えますが、家族や同僚への連絡には少し気を使います。
インドの物価について
但し住宅費、車代、通信費は除きます。
殆どの場合、駐在員は上記の3項目は会社から補助がでているはずです。
参考に外食をした場合の料金を紹介します。
- ハンバーガーセット 約150~400 INR
- イタリアンレストラン 約600 INR
- 日本食レストラン(定食セット) 約 800 INR
※2024年3月の時点で1INR(ルピー)=1.81円
日本食は、日本で食べるのと変わらないくらいです。飲み会の会費も2000〜2500 INRくらいなので日本と変わらないです。
インド駐在員の年収は?
また日本に住民票がないので、住民税や健康保険料などは一切かかりません。
正直、貯蓄はかなりできます!!
インド駐在員の悩み
続いて気になるインド駐在員の悩みを紹介します。
インド駐在員の悩み
- 大気汚染についての悩み
- 文化の違いについての悩み
- 仕事のやり方についての悩み
- 衛生面についての悩み
- 食事についての悩み
それでは順番に紹介します。
大気汚染についての悩み
Yahooニュースの記事にあった通り、デリーやグルガオン周辺では100m先が見えなくなるのは当たり前です。
そんな中でも高速道路を利用し車で移動します。
これは5年経ったいまでも怖いです。
また大気汚染が酷い冬場は、発熱や咳、頭痛など体調を崩すことが多いです。
記事内の森川さんのように複数の空気清浄機を準備する駐在員家庭は多いです。
文化の違いについての悩み
インドでは、誕生日ケーキを手で掴みそれを相手に食べさせるという風習があります。
毎月1回職場でスタッフの誕生日会があります。
もちろん私も誕生日会へ出席しスタッフの誕生日を祝いますが、この手掴みケーキはパスします。
私がこれを拒否することに対してインド人スタッフからクレームはありません。
無理なことは断ってもOKです!!
仕事のやり方についての悩み
今までに1番困ったことは、仕事の引き継ぎがなかったことです。
異動が発表された翌日には、引き継ぎもなしに新しい所属部門へ席を移動してしまう方が何人もいました。
その方へ連絡しても返信がありませんでした。。。
これに限らず情報の共有がされていないことが多いです。
私が駐在員として気を付けている点は、情報の共有です!!
これをしないと組織として仕事が全くできないからです。
衛生面についての悩み
Yahooニュースの記事内では、街中の衛生面が指摘されていました。
正直、それは近づかなければ対処することができます!!
対処しにくいのは、職場や住居での問題です!!
私が困ったインドでの衛生面での問題点は、ネズミです。
職場や住居、ホテルで複数回ネズミを目撃しました!!
ネズミを媒介とした感染症はとても危険です。
また夏場の蚊にも注意してください。デング熱など蚊を媒介とした感染症も危険です!
食事についての悩み
Yahooニュースの記事にあるようにインドでは、毎日カレーを食べることはないです!!
そしてインドのすべてカレー料理が辛いこともないです!
ひよこ豆のカレーなどまろやかで日本人でも食べやいものもあります。
とはいえインドでの食生活は、駐在員とその家族にとっては悩みです。
野菜など食材を探すのが大変だと思います。
適度に外食を入れるなどしながら、食へのストレスを緩和することがおすすめです。
駐在員間でのレストラン、スーパーなど情報交換は頻繁に行われています。その情報を参考に食材探しやレストラン開拓ができます!
インドで海外赴任生活を送る価値
インドで海外赴任生活を送る価値について紹介します。
インドで海外赴任生活を送る価値
- 主体性が身に付く
- 英会話力が向上する
- 多様な価値観への受容力がつく
- 若いスタッフとインドの経済成長に貢献できる
それでは順番に紹介します。
主体性が身に付く
1つ目は、「主体性」です。
駐在員の役割は、本社と現地法人の橋渡しです。
本社からの抽象的な指示を具体的にし現地スタッフと一緒に仕事をします。
そのため1から10までの指示を本社に頼ってしまうと仕事になりません。
現地の問題点を肌で感じ対策する必要があります。
仕事を進める中で自然と主体性が身に付きます!
少しプレッシャーに感じるかもしれませんが、ある程度の裁量権がある駐在員の仕事は楽しいです。
英会話力が向上する
2つ目は、「英語力」です。
駐在を任命され1番プレッシャーを感じるのが英語だと思いますが、半年も過ごせば英語でのコミュニケーションになれます。
英会話力を伸ばすポイントは、日々のスモールトークの繰り返しです。
スモールトークは、天気などの雑談トークです。
たわいのない会話を現地スタッフと繰り返すことで自然と英会話力が身に付きます。
また現地スタッフとのコミュニケーションも良好になります!
多様な価値観への受容力がつく
3つ目は、「多様な価値観への受容力」です。
インドと日本では、文化が大きく異なります。
そのため初めのうちはイライラすることが多かったです。
メールの返信がなかったり、計画がすぐに変更になったりと日本では考えられないことが頻繁に起こりました。
ある時、気付きました!
1つ1つのことにイライラしていては気持ちが持たない!
それからは現地スタッフの考えをよく聴くようにしました。
彼らが動きやすくすることで、私のイライラも解消されました!
1回受け入れてしまうと後が楽になります!
若いスタッフとインドの経済成長に貢献できる
最後4つ目は、「若いスタッフとインドの経済成長に貢献できる」ことです。
モチベーションが高いインド人の若いスタッフとの仕事は刺激的です。
また現在、インドの経済成長は世界から注目されています。
自分たちの会社が提供する製品・サービスをインド国内でたくさん見かけることはとても喜ばしいことです。
微力ながらインドの経済成長に貢献できていることに誇りを感じます!
インドでの駐在生活は一皮剥けるチャンス
インドでの駐在生活は、冒頭の記事にあるように毎日が刺激的で戸惑うこともあります。
しかしそれ以上にインドでの生活には価値があります。
日本にいたら体験できないことが、インドではたくさん体験できます!
前述した通り以下のスキルが身に付きます。
- 主体性が身に付く
- 英会話力が向上する
- 多様な価値観への受容力がつく
- 若いスタッフとインドの経済成長に貢献できる
もしもインド赴任の辞令をもらったら、迷うことなく「Yes」と回答することをおすすめします!
きっと刺激的で楽しいインド生活を過ごすことができます。
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